グラフィック

かえりみち。

Event Scenario

▲
 瀬里香が頷くのを見て、俺は彼女の身体をそっと抱き、ベッドへと寝かせた。
-+---+-
 瀬里香はベッドに背を預け、じっと俺を見ている。
-+---+-
大輝
「……どうした?」
-+---+-
瀬里香
「大輝お兄ちゃんは脱がないの?」
-+---+-
大輝
「お、おう、そうだな」
-+---+-
瀬里香
「うん。初めてだから……わたしも大輝お兄ちゃんの肌を感じたいな」
-+---+-
大輝
「あぁ、俺も全身で瀬里香を感じたい」
-+---+-
 言いながら服を脱ぎ始めるのだが、瀬里香が食い入るように俺の脱衣風景を見ている。
-+---+-
 これは少し恥ずかしい。
-+---+-
瀬里香
「はわっ……男の人の裸なんか見るの……初めて……」
-+---+-
 残りパンツ一枚となっているわけだが、俺は敢えて、瀬里香の方を向きながらためらうことなく、脱いだ。
-+---+-
瀬里香
「っ!? お、男の人のって……そんなに……大きいの……?」
-+---+-
 瀬里香の目の前に、俺のモノが晒される。
-+---+-
 それはもう、ガチガチに勃起している状態だった。
-+---+-
 瀬里香が悲鳴のような声を上げてしまったのも……無理はないか。
-+---+-
 だけど、瀬里香は視線を外しはしなかった。
-+---+-
大輝
「瀬里香に触れてたら……こう。少し、さわってみるか?」
-+---+-
瀬里香
「いいの? 痛くない?」
-+---+-
大輝
「や、優しくして……くれよ?」
-+---+-
瀬里香
「うん。じゃあ……触りたい……かも」
-+---+-
 瀬里香のそばへと近付くと、彼女の手が恐る恐る伸び、まずは指でちょんと、俺のモノに触れた。
-+---+-
瀬里香
「わわっ……硬い……不思議……骨があるみたい……」
-+---+-
 興味津々という様子で、瀬里香はモノを突いている。そして、軽くぎゅっと握ってきた。
-+---+-
大輝
「うぉっ」
-+---+-
瀬里香
「はわっ! ごめんなさい!」
-+---+-
大輝
「お、おう、大丈夫だ。俺もその……人に触られるのは初めてだからさ」
-+---+-
瀬里香
「そ、そう、なんだよね。大輝お兄ちゃんも……初めて……」
-+---+-
大輝
「あぁ。じゃあ今からこれで――瀬里香と一つになるからな」
-+---+-
 瀬里香が開いてくれていた両足の間に入る。
-+---+-
 窓からの月明かりに照らされた瀬里香の身体は、神々しいほどに綺麗だった。
-+---+-
瀬里香
「そ、そんなに見られると恥ずかしい……」
-+---+-
大輝
「ごめん、あまりにも綺麗だったからつい……」
-+---+-
瀬里香
「……わたし、そんなに綺麗?」
-+---+-
大輝
「すごく。瀬里香は綺麗だし、可愛い」
-+---+-
 きっとこんな会話は、普段ではなかなかできない。
-+---+-
 瞳に映ったお互いが見えるような距離――
-+---+-
 そして、窓から差す月明かり。
-+---+-
 それらが、俺たちだけの空間を作っている。
-+---+-
瀬里香
「あ、ありがとう……大輝お兄ちゃん」
-+---+-
大輝
「うん?」
-+---+-
瀬里香
「キス……して」
-+---+-
大輝
「あぁ」
-+---+-
 手を広げる瀬里香に近付き、唇を重ねる。