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みんな、ちょっといいかな? |
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どうしたの、叶? |
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私たち『夢の里町探検部』として、色々な場所を探検したけど、
実は肝心なところを探検していない事に気づいたの。 |
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肝心なところ、ですか? それって…… |
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それはずばり、私たち部のメンバーですよっ! 美也先輩。
まだまだみんなのことって、実は未開拓な部分が多いんじゃないかなって思って。 |
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なるほど……面白そうですね。ぜひやってみましょう。 |
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では、被験者第一号はどなたになさいますの? |
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そうですね……言い出しっぺの現部長から、ということで。 |
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ええ~っ! 私から!?
んん……でも、私の探検って面白くなるのかなぁ? |
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発案者が何をおっしゃいますの?
ふふふ、ではわたくしが探検してさしあげますわ……えい♪ |
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ふあっ、ひゃあぁああっ!? どこ触ってるの!!? |
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こら青葉、それじゃただのセクハラだ。 |
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およよ。うら若き乙女を探検しようと思っただけですのに。 |
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そういう探検はしなくていいのっ! |
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くす。まずは、みんなが持っている情報を元に、
叶ちゃんの秘密に迫っていくことにしましょうか。 |
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うん。じゃああたしからいくぞー。白取叶、聖茉莉花学園二年生。
今はこうやって探検部の部長におさまって、毎日をぽややんっと過ごしてるけど…… |
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それまでは、色んな体育会系の部活から勧誘を受けてたよな。 |
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まあ、それは初耳ですわ。 |
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うん。どんな部かなって体験入部したら、
すぐにレギュラーになれるって、みんなが騒ぎ出しちゃって…… |
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あの時は、試合の時だけでいいから……って、
お誘いがいっぱい来て大変だったっけ。 |
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運動もできますけど、成績だっていつも上位に名前がありますよね。叶ちゃん。 |
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え? 美也先輩、私たちの成績までチェックしてくれてるんですか? |
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はい。元部長ですから。 |
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それって部長の仕事なんだろうか…… |
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そんな文武両道な叶ちゃんに、部長を引き受けて貰えて、
本当に良かったと思っています。 |
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そっ、そんなに褒められると、なんだか照れくさいですね。 |
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そんなラスボス級のヒロインが叶さまということで、
今回はよろしいのかしら。 |
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いや、まとめるには少し早いよ。 |
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おっ、お兄ちゃん!? どうしてここに? |
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いやぁ、叶のことをみんなで楽しく話しているのが聞こえてきたんでね。
兄として妹の秘密を話すのもアリかなと思ってさ……面白そうだし。 |
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最後の言葉が本音ですね。 |
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いいよ、そんなことしなくても。
どうせからかいに来ただけなんでしょ? |
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つれない妹だね。でも、そんな風に可愛くふてくされるところなんて、
いくつになっても変わらないから、兄としては嬉しい限りだよ。 |
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なっ、何言ってるの!? |
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ははは。それじゃあ、失礼。 |
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もぉ~っ。いつもからかってばっかりなんだから…… |
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まあまあ、文武両道の叶さまにも敵わないお方がおりますのね。ふふっ。 |
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はうぅ…… |
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ふふ。話が尽きませんけど、今回はこのあたりにしましょうか。
次回は舞奈ちゃんを探検、ということで。 |
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えっ? あたし!? |
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つづく、ですわ。 |