- 青葉
- 「ふぁぁ……んふぅ、ちゅ……んちゅぅ……」
- つんと上向いて突き出された唇に、そっと触れる。
- 拗ねるように急かされて一瞬でれっとしかけたけど、
緊張しながら俺はその柔肌にキスをした。
- 少しだけ冷たいようなその柔らかい唇は、細かく呼吸のたびにぶるぶると震えている。
- 青葉
- 「あふ……ん、ちゅ……ちゅ、んぁん……ぁふぅ」
- 震える唇が俺のそれに、待っていたとばかりに吸い付いてきた。
- 積極的、だけど、表面をくっつけてついばむように動くばかりのキスがじれったい。
- それでも、こちらもそっと柔らかな唇をなぞるように食んで、
少しだけ出した舌先で合わせ目を舐める。
- 青葉
- 「ああ、あ……トキヤさまと、キス……してますの……んぅ……ん、ちゅ……」
- トキヤ
- 「青葉ちゃん……」
- 感極まったような青葉ちゃんの声に、そのために開いた僅かな隙間に舌を押し込んでみた。
- 青葉
- 「ひゃぁっ……はっ、あ、ふああ……ん、ちゅ……んふ、
トキヤさまと……べろちゅー、です、のね」
- 青葉
- 「嬉しい……っん、ん……んれる、れる、ちゅぷっ……」
- おずおずと、青葉ちゃんの舌もまた出てきて俺のそれに触る。
- 濡れた舌が触れ合うだけで、びりびりっとした気持ちの良さが脳天を貫いた。
- 青葉
- 「んむ……ふ、ううっ、ちゅ、ちゅ、ちゅ……は、はぁっ、んれる……ちゅぷん」
- 俺だけじゃなく、青葉ちゃんも、らしい。
- 舌がふるっと震えたのがわかって、舌同士を強く
こすり付けるだけで目がとろけてしまった。
- トキヤ
- 「青葉ちゃん、もっと……口開けて」
- 青葉
- 「ふぁい……はあっ、あ、ああ……んむぅ……む、ちゅ」