- 舞奈
- 「こんなに濡れたんじゃ、お店も入れないな」
- トキヤ
- 「だよな……ぁ」
- とりあえず前髪をかきあげたところで、舞奈の姿を見たのだが、言葉がつまってしまった。
- 舞奈
- 「あっ、えと、その……ぬ、濡れた、ね……」
- トキヤ
- 「っ――そう、だな。うん」
- なんだ今の間抜けなやりとりは。しかし、舞奈のほうを直視はしづらい。
- 舞奈
- 「……んぅ……ぐっしょぐしょだなぁ……」
- 服は濡れて透けてしまって、肌にはりついている。
髪も同じように濡れて、きらきら光っていた。
それに照れているのか、頬がほんのり赤い。
- 舞奈
- 「…………っ」
- 目と目が合った、と思った瞬間に舞奈の顔がよりピンク色に染まる。
- っていうか! 当人は気付いていないかもしれないが、し、下着が見えてしまっている。
- 舞奈って口調や外見からして大人っぽいけど、
こんな可愛い下着をつけてるんだな……じゃなくて!