◆瀬里香

「は、早く……っ、しよ……？」

◆大輝

「えっ？」

　瀬里香のこぼした言葉に、俺は耳を疑ってしまう。

　聞き違いかもしれないと聞き返す。

◆大輝

「い、いいのか、このままで……でも、恥ずかしいんだろ？　なんだったら普通の格好で……」

◆瀬里香

「い、いいの！」

　思い切った声で、俺の言葉を遮る瀬里香。

　珍しく力強く言う。

◆瀬里香

「大輝のこと好きだから……こういうこと、ちゃんと覚えるようにしたい」

◆瀬里香

「大輝を喜ばせてあげたいし……わたしも……一緒に気持ちよくなりたい……！」

◆大輝

「瀬里香……」

　瀬里香の気持ちを知って胸が熱くなる。

◆瀬里香

「大輝に気持ちよくしてもらえれば、気にならなくなるから……早く、気持ちよく、して……？」

◆大輝

「！」

　快楽で上書きして欲しい……と。

　こんな誘い方、アリなんだろうか。

　ひどく庇護欲をそそられる。一方、なにやら仄暗い感情が湧き起ってくるような。

　Ｓっ気というものだろうか、いやいや。そんな趣味は俺にはない……！

　目の前の光景と合わせて、欲望を刺激され、頭がくらくらする。

　俺は葛藤に打ち震えながら、熱く滾らせたモノを瀬里香のお尻にこすり付けていく。

◆瀬里香

「あ、あ、は、早く……早く、欲しい……早く、わたしの中に、んぅ……入れて欲しい、んんぅ」

　こういうのを、なんと言うのだったか。……誘い受け？

　いやいや！　だから！

　で、でも――

◆大輝

「な、何を入れて欲しいのか、言える？」

　少し瀬里香にいじわるをしてみたい、そんな気持ちが思わず言葉になってしまった。

◆瀬里香

「えぇっ？」

　びっくりするような声が上がるが、俺は瀬里香のお尻にモノをなすり付け続けていく。

◆大輝

「さ、さあ瀬里香……何が欲しいんだ？」

◆瀬里香

「そ、それは……あ、あ、ん、あ……それは……大輝の……」

◆大輝

「俺の？」

◆瀬里香

「んぅ、くうぅ……っ」

　時々割れ目の方もなぞって、モノに蜜を絡めたりしながら……

◆瀬里香

「だ、大輝の――お、おちんちんが欲しい……」

◆大輝

「……！」

　瀬里香の口から、その単語を聞いた瞬間。あまりの刺激にイきそうになってしまう。

　焚きつけられた官能をぶつけるように瀬里香の腰に覆いかぶさる。

◆大輝

「せ、瀬里香……！」

◆瀬里香

「はんん……っ、だ、大輝……」

◆大輝

「ごめん、瀬里香が可愛いから、ちょっと意地悪したくなって……」

◆瀬里香

「あぁんっ！　いいの、いいの！　きて、きて！　大輝の、おちんちん、欲しいの……！」